大腿脂肪吸引_症例解説

2021年11月08日お尻, その他, 太もも

こんにちは。

本日のブログは、
大腿の脂肪吸引へのこだわりをご紹介します。

 

当院へ大腿のご相談に来られる患者様の多くに
症例写真が綺麗だった、他院と比べて変化が大きかった。
とのお言葉を頂いており、
大変嬉しく思います。ありがとうございます。

多くの方が、細くスラっとした脚を望まれ
脂肪吸引を受けられると思いますが
実は大腿部の脂肪吸引はかなり難しい手術なのです。

例えば上手にリンゴの皮をむくのが困難なように、
立体的なものを均一に細くすることは
平坦なものを薄くするよりも難しいというイメージでしょうか。

さらに大腿は脂肪のつき方が均一ではなく、
筋肉や靭帯などと連動もあるため、
ただ単に脂肪を取れば細く美しく仕上がるという訳では無いのです。

このように難しい部位の脂肪吸引ですが、
熟練の技術や経験、正しい知識があれば
症例のようなハッキリとした効果を出すことが可能です。

 

ここからは実際の症例でご説明させて頂きます。


症例の詳細はこちら

この症例では、しっかりと太腿全体の脂肪が取れ、
明らかにバランスよく細くなっていると思います。

ただ、ここまで大きい体形の方を施術する機会は多くなく、
大部分の方は、通常~やや大きめな体型から
部分痩せ、細くなりたいと希望されることが多いです。

反響の大きかった症例を基に、
多くいただくご要望に回答する形で
大腿の脂肪吸引へのこだわりをご紹介します。

 

①.大腿外側の広がりを無くしたい。

大腿側面の外に膨らんだ部分(写真①,②)は、
ズボンやスカートをはいた際に目立ってしまう
患者様からのご相談も多い部分になります。

当院ではこの大腿の膨らみを特に注力して脂肪吸引を行いますが
大腿外側の脂肪はお尻を支える役割があり、
取りすぎるとお尻が垂れて見えてしまいます。

垂れて見えるのを防ぐためお尻の脂肪も取るのですが、
お尻には大殿筋、中殿筋といった大きな筋肉があるため、
脂肪を取りすぎるとそれらの筋肉の影響で
バナナロールと呼ばれる、房のようなたるみもできることがあります。

美しい仕上がりを目指すためにバランスよく脂肪吸引を行うことが、
大腿での脂肪吸引での最大のポイントと考えております。

 

②.足を長く見せたい、お尻から太もも後面のもたつきを解消したい。

脚が短く見える原因は、
・大腿側面の外に膨らんだ部分(写真①,②)のせいで
脚が太く短く見えている。
・お尻の重心の位置が下がっており、
付け根から足先までが短く見えている。
になります。

外側の膨らみを真っ直ぐに、
お尻下の脂肪を吸引し重心を上にあげることで
脚を長く見せることが可能です。

腰から太もも外側にかけてのラインが重要で
お尻や太ももがスッキリしても
腰のもたつきが解消されていなければ
アンバランスな感じが出てしまいます。

腰、臀部、太ももは
同時に施術が可能なので
カウンセリングでご相談ください。

 

③. 太もも内側に隙間が欲しい。

大腿でお悩みの大部分の方が
太ももに隙間が欲しい。というお悩みに直面すると思います。

単純に内腿の脂肪を取ればいいというわけではなく、
外側に比べ凸凹ができやすいため
技術の差がはっきりと表れる部位になります。

例えば、大腿の脂肪吸引全体に言えることですが、
大事なポイントは脂肪を取るためのカニューレを操る右手ではなく、
何も持たない左手です。

意外かもしれませんが、
実は左手をうまく使うことで立体である大腿に平面を作り、
そこにカニューレを通すことで
きれいに凸凹を作らず脂肪を取ることが出来るのです。

また、右利きの術者の場合、
患者の左膝の内側あたりを凹ませやすくなります。
これはカニューレを入れやすく脂肪を取りすぎるためです。

利き手等の理由で左右差が生じてしまう
という説明をするクリニックも存在するようですが、
そのようなことは言い訳に過ぎないと考えております。

当院では左右差をなくすため
技術のトレーニングは欠かさず行っており、
日々の積み重ねが満足いただける結果に繋がると考えています。

 

④.ヒザの上、内側のたるみを減らしたい。

ヒザ周囲は関節の上なので皮膚が分厚い部分になります。
脚の付け根からはカニューレが届きにくく
脂肪を取りにくいため、変化が乏しくなりやすい部分です。

多くの美容外科ではカウンセリングの際に
膝は脂肪吸引してもほぼ変わらないよ、
と言われることも多いでしょう。

が、膝の皮膚の下にもちゃんと脂肪層があり
そこにアプローチできる技術があれば
しっかりと膝にも変化を出すことができます。

当院ではカニューレを入れる挿入口を増やして
ヒザ周囲の脂肪もしっかり取ることが出来ますが、
傷口が増えてしまうデメリットもあります。

傷跡そのものを目立ちにくくするように
様々な対策を行っておりますので
一度ご覧ください。

傷口・傷跡に対する取り組み

 

⑤.太もも前面の肉付きを減らしたい。

太腿全面は筋肉が多い分脂肪が相対的に少ない部位であり、
脂肪吸引で簡単に凸凹になったり
意図しないラインが出来てしまったりする難しい部位です。

クリニックによっては、太もも全周の脂肪吸引と表記しながら、
前面の脂肪吸引は行わないこともあるくらいです。

実際私も美容外科医初期のころは
大腿前面の脂肪はとらなくていい
と言われたのを覚えております。

ですが太もも前面の張りを
気にしている方は沢山いらっしゃいます。

当院では前面も可能な限りの脂肪を吸引します。
筋肉にダメージを与えずに脂肪を吸引するのは
熟練の技術が必要になります。

 

では、これらのご要望を満たすように
脂肪吸引を行った結果をご覧ください。

トータルの吸引量は3900mlになり、
術後3か月には気にされていた大腿の張り出しはスッキリとし、
パッと見で変化がわかりますね。

太腿内側の隙間もしっかりとできています。
骨格等によってきれいな隙間が
できにくい方もいらっしゃいますが、
症例のような体系の方であれば大いに期待できます。

施術後は前面の張り出しも
限界まで脂肪吸引し目立たなくなり、
後面の脂肪もしっかり取ることでヒップラインが現れてきました。

大量の脂肪を吸引している以上
それなりに術後の腫れは出てしまいます。

ダウンタイムを取ることが難しいなどの理由で
腫れを極力抑えたい方は
分割 (外側、後側、臀部) (前側、内側)
して脂肪吸引を行う事も可能ですので
事前にご相談ください。

脂肪吸引はしっかり脂肪を取ることがもちろん重要ですが、
最終的にバランスの取れた美しい仕上がりになるようにするのが
技術とセンスの見せどころです。

どのくらいの脂肪を取るのかイメージしながら
手術に臨むのは神経をすり減らす作業になりますが、
当院では麻酔科の医師による全身管理を行っているので
手術に集中でき、最高の結果に繋がっていると考えています。

術後の腫れ、内出血も落ち着き3か月後には
外見上の問題もなくご満足いただける仕上がりとなりました。

 

今後も定期的に部位別脂肪吸引へのこだわり、
症例の詳しい解説をご紹介していきますので、
大阪雅美容外科 公式ブログをよろしくお願い致します。

施術情報
【施術部位】太もも全周・臀部
【年代】20代
【性別】女性
【脂肪吸引量】3900cc
※ 麻酔や血液量を含まない脂肪のみの量になります。
【費用】
<シリンジ法>
太もも(1カ所):88,000円
太もも(全周):264,000円
太もも(全周)、臀部:305,800円
<ウォータージェット法>
1カ所:22,000円~44,000円
<ベイザー脂肪吸引>
1カ所:176,000円~275,000円
【リスク】
・傷跡はほとんどの場合目立たなくなりますが、術後は腫れや内出血を伴います。傷跡、腫れや内出血には個人差がありますが、程度によって適切な処置や薬の処方をさせて頂きます。
・脂肪の性状や筋肉の割合などによって、脂肪吸引の効果には個人差があります。
・表側の傷跡は小さいですが、内側は広範囲に渡ってカニューレ(脂肪吸引で使用する管状の医療器具)が通るため、体の負担は大きな手術になります。そのため、術後は日常生活の制限がある場合もあります。

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